追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
シリルの作業が終わったようなので、今度はコロッケを揚げる番だ。

「すごい。シリル、器用ですね」

初めての作業だというのに、彼が作ったコロッケは綺麗な小判型をしている。

褒められて、シリルは嬉しそうだ。

「では、小麦粉と溶き卵、パン粉を付けて揚げていきますね」

揚げ油の温度を見計らって、コロッケのタネをイン!

ジュワァッと、おいしそうな油の音が広がる。

カラッと揚がった香ばしいコロッケの油を切って、大きめの丸いお皿に盛り付けた。

野菜とコロッケをいい感じに並べ、上からトロトロのカレーソースをかけていく。

「よし、いい香り」

暖めておいた冷蔵のパンを添えて、あつあつのコロッケ定食の完成だ。

パンは出来合いのものだけれど、今度は自分で作りたいな。

多めにできたので、小さなモフモフたちの分もテーブルの上に並べる。

「いただきます!」

目を輝かせたシリルがナイフとフォークで器用にコロッケを切り分ける。

「熱いので、気をつけてくださいね」

ここの人たちは、お箸を使わない……というか、お箸の存在を知らない。徐々に箸文化を広めたいとは思っている。

前世の私が魔王城にいた時代は、料理が重要視されていなかった。

今のように材料が充実していなかったため、カレーは前世で出せていない。

シリルも初めて食べるのだけれど、大丈夫かな?
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