追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
恐る恐る様子を窺う私だけれど、彼は迷いなくカレーソース付きのコロッケを口に入れた。
「……! おいしい!!」
彼の食べるスピードがぐんぐん加速する。
小さなモフモフたちも、ハフハフとコロッケを頬張っていた。彼らの見た目は動物そのものだけれど、中身は魔族なのでコロッケもカレーも食べられる。
「気に入っていただけたみたいで、良かったです」
私も一緒になってコロッケを頬張る。うん、なかなかの仕上がりだ。
「あれ、エマの手が赤くなってる」
食事をしていると、不意にシリルが私の手を取って心配そうにのぞき込んできた。
「赤い? ああ、これですか。鍋が小さくて浅いから、手の甲に油が跳ねてしまって。少しだけなので大丈夫ですよ」
「自分の怪我が自分で治せないのは、不便だね」
シリルは痛ましそうに、火傷の痕を見つめて呟く。
魔王城の調理道具は、日本ほど充実していない。普通の鍋、普通のフライパンはあるけれど、揚げ物に特化した鍋や炊飯器、ミキサーなどは置いていなかった。
揃っていないというより、この国に存在しないのだと思う。
欲しいけれど、私に道具を作る技術はないし……
「……! おいしい!!」
彼の食べるスピードがぐんぐん加速する。
小さなモフモフたちも、ハフハフとコロッケを頬張っていた。彼らの見た目は動物そのものだけれど、中身は魔族なのでコロッケもカレーも食べられる。
「気に入っていただけたみたいで、良かったです」
私も一緒になってコロッケを頬張る。うん、なかなかの仕上がりだ。
「あれ、エマの手が赤くなってる」
食事をしていると、不意にシリルが私の手を取って心配そうにのぞき込んできた。
「赤い? ああ、これですか。鍋が小さくて浅いから、手の甲に油が跳ねてしまって。少しだけなので大丈夫ですよ」
「自分の怪我が自分で治せないのは、不便だね」
シリルは痛ましそうに、火傷の痕を見つめて呟く。
魔王城の調理道具は、日本ほど充実していない。普通の鍋、普通のフライパンはあるけれど、揚げ物に特化した鍋や炊飯器、ミキサーなどは置いていなかった。
揃っていないというより、この国に存在しないのだと思う。
欲しいけれど、私に道具を作る技術はないし……