追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
「今は受け入れてもらえないかもしれないけど、僕は諦めないからね。必ず、君を振り向かせてみせるよ」

ふんわり甘く笑うシリル。

そんな彼を見ていると、このまま絆されてしまうのでは? なんて、おかしな想像をしてしまいそうになる。

――でも、私は人間だから。たぶん、シリルほど長くは生きられない。

百年間、ずっと私のことを気にしていた彼のことだ。私がいなくなったあとも、引きずってしまう恐れがある。それは良くない。

長命な魔族の一生を、自分の思い出で縛るのは嫌だった。失うものは、軽い方がいいに決まっている。
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