追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
※
魔族の乱入で混乱するキーラン城内で、アルフィは何度目かの大きなため息をついた。
「なんですか、この醜いドロドロ劇は」
キーラン国の属国化に関して、アルフィはシリルから責任者に任命されている。
けれど、これはなかなか大仕事になりそうだという予感がした。
彼の傍らには、エマから借り受けた狼獣人系魔族のテオがいる。いざというときに護衛になるし、重宝すると貸し出されたので。
――本人は帰りたがっているけれど……!
――自分だって、本当は早く帰りたいけれど……!
シリルやエマが去ってから、謁見室では王族や貴族による責任の押しつけ合いが始まった。醜い口撃合戦だ。
「これは、娘を制御しきれなかった侯爵家の責任だ! エマの育て方が全くなっていない!」
「お言葉ですが、我々は何度もエマを処分したいと訴えましたよね! あなたが『異世界陣の血は守るべきだ』と、却下したんでしょうが! もっと早くにあいつを消していれば、こんなことにはならなかった!」
「うるさい! そもそも、お前たちが娘にえん罪を被せて殺そうとしたのが発端だろう!」
「しかし、それは殿下の発案で、我々は実行に移しただけです!」
侯爵らしき男の発言を聞いて、第二王子が激昂する。
魔族の乱入で混乱するキーラン城内で、アルフィは何度目かの大きなため息をついた。
「なんですか、この醜いドロドロ劇は」
キーラン国の属国化に関して、アルフィはシリルから責任者に任命されている。
けれど、これはなかなか大仕事になりそうだという予感がした。
彼の傍らには、エマから借り受けた狼獣人系魔族のテオがいる。いざというときに護衛になるし、重宝すると貸し出されたので。
――本人は帰りたがっているけれど……!
――自分だって、本当は早く帰りたいけれど……!
シリルやエマが去ってから、謁見室では王族や貴族による責任の押しつけ合いが始まった。醜い口撃合戦だ。
「これは、娘を制御しきれなかった侯爵家の責任だ! エマの育て方が全くなっていない!」
「お言葉ですが、我々は何度もエマを処分したいと訴えましたよね! あなたが『異世界陣の血は守るべきだ』と、却下したんでしょうが! もっと早くにあいつを消していれば、こんなことにはならなかった!」
「うるさい! そもそも、お前たちが娘にえん罪を被せて殺そうとしたのが発端だろう!」
「しかし、それは殿下の発案で、我々は実行に移しただけです!」
侯爵らしき男の発言を聞いて、第二王子が激昂する。