追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
「私たちの他にも、異世界人が召喚されていたのですか?」

「そうだよ、あの国は何度も召喚を行っているし、聖女が召喚されたのも初めてじゃない」

あんなわざとらしい演技をしていて、召喚常習犯だったのか! 

キーラン、許すまじ!

「それじゃあ、私以外にも聖女がいるんですね?」

「今はいない」

シリルの言い方に疑問を覚え、私はつい彼に質問してしまった。

「どういうことですか?」

「君の一つ前に召喚された聖女は、他国との戦争で亡くなったみたいだよ。モフィーニアじゃなくて、人間の国だったけれど。うちの国も何度か聖女を破っているし……可哀想だけれど、こちらも死活問題だからね。説得に応じてくれなければ、倒すしかない」

「そうですよね」

シリルの言っていることは正しい。でも……

返事をしながらも、私は複雑な思いにとらわれるのだった。
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