追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
※
キーランの王城――その絢爛豪華な一室で、スミレは聖女として贅沢な暮らしを満喫していた。
ドレスを着たまま天蓋付きの巨大なベッドに飛び込んで上を見上げる。
「この王宮、至れり尽くせりだわ」
綺麗に磨かれた爪に、綺麗に梳られた髪、宝石がちりばめられたドレスに国宝級のアクセサリー。チヤホヤしてくれる使用人。
前世ではどうやっても手の届かない待遇だ。
「あははっ! 聖女って言って良かったぁー!」
スミレの本当の職業は「町人」だ。
魅了のスキルが使えるらしいけれど、どうやって使えばいいのかわからない。
「でも、そんなものがなくても、皆、私に優しいから大丈夫よね」
誰もがスミレを崇めるし、イケメンの王太子も優しい。
「きっと、私、いずれは、あの人と結婚するんだわ。だって、私はキーラン国が待ち望んだ聖女になったんだもの!」
スミレは、選ばれた人間なのだ。
「きゃー、どうしましょう。将来は王妃ね!」
バタバタと手足をばたつかせ、幸せな空想に酔う。
キーランの王城――その絢爛豪華な一室で、スミレは聖女として贅沢な暮らしを満喫していた。
ドレスを着たまま天蓋付きの巨大なベッドに飛び込んで上を見上げる。
「この王宮、至れり尽くせりだわ」
綺麗に磨かれた爪に、綺麗に梳られた髪、宝石がちりばめられたドレスに国宝級のアクセサリー。チヤホヤしてくれる使用人。
前世ではどうやっても手の届かない待遇だ。
「あははっ! 聖女って言って良かったぁー!」
スミレの本当の職業は「町人」だ。
魅了のスキルが使えるらしいけれど、どうやって使えばいいのかわからない。
「でも、そんなものがなくても、皆、私に優しいから大丈夫よね」
誰もがスミレを崇めるし、イケメンの王太子も優しい。
「きっと、私、いずれは、あの人と結婚するんだわ。だって、私はキーラン国が待ち望んだ聖女になったんだもの!」
スミレは、選ばれた人間なのだ。
「きゃー、どうしましょう。将来は王妃ね!」
バタバタと手足をばたつかせ、幸せな空想に酔う。