追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~


翌日も、朝一番でシリルが私の部屋を訪ねてきた。

「おはよう、エマ! ゆっくり休めた? 何か不自由なことはない?」

「おはようございます、シリル……様。全く不自由はありません……食事の用意や洗濯、掃除もしていただいて恐縮です。着替えも用意してくださって、ありがとうございます」

「シリルでいいよ。エマが着ていた服は浄化の魔法で綺麗にしたけれど、着替えもあった方がいいだろうからね。女性の部下に頼んだんだ」

「何か……恩返しができればいいのですが」

「そんなの、気にしなくていいよ。聖女を取り込めただけで、こっちは万々歳だし。エマはこうして僕の話し相手になってくれればそれでいい」

それではいくらなんでも申し訳なさ過ぎる。シリルは気にしなくていいと言うけれど、少しずつ自分にできることを探していこうかな。

なにはともあれ、まずはスキルの使い方を覚えたい。

昨日話した内容を覚えていたシリルは、さっそく私にスキルの使い方を教えてくれる。

他のスキルも鑑定と同じように、心の中で「実行したい」と念じれば発動するらしいのだ。高度なスキルほど、集中力が必要だという。

「エマ、僕と一緒に練習しよう」

「はい、よろしくお願いします!」

なんの得にもならないだろうに、シリルは親切に私の面倒を見てくれた。
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