追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
出会って間もないというのに、シリルは私にとても懐いてくれていて、弟みたいで可愛い。彼の母親は他界しているらしく、そのせいか甘えん坊だ。
いつも、私にぴったりとひっついてくる。
「そういえば、魔族って動物の姿になれるんですか? 犬……じゃなくて、狐の姿になっていましたよね」
「魔族全員が獣化できるわけじゃないよ。森に近いモフィーニアには、獣人系の魔族がたくさん暮らしているんだ。他には魚人系の魔族や鳥人系の魔族なんかもいるよ」
「そうですか……ちょっと、想像がつきませんね」
私はモフモフした動物が大好きなので、獣人系の魔族が多いのは嬉しい。
凶暴な魔獣はノーサンキューだけれど、シリルの銀狐姿はとても可愛くて癒やされた。
フカフカした毛に顔をうずめたい。
でも、いい大人なので、そんなことは言えない。
「エマは動物が好きなの?」
「べ、別に。普通です」
「へぇ、隠さなくていいのに」
少年らしからぬ艶めいた表情で微笑んだシリルは、私の目の前でモフンと銀狐の姿に変化した。ああ、可愛い! なんて強烈な誘惑なの!!
銀の毛に赤い瞳の美しい獣が、尻尾を立てて私にもたれかかってくる。
欲望にはあらがえず、無意識のうちに、私の手は彼の柔らかな毛並みをさわさわと撫でてしまっていた。
「モフィーニアの上位魔族は、滅多に獣姿にならないんだけど……エマが喜ぶなら、僕が時々狐になってあげるね」
銀狐姿のまま、シリルが答える。
「……いいんですか?」
「うん。僕には、こだわりがないから」
優しい子だから、私が寂しくないよう気を遣ってくれたのかもしれない。
なんにせよ、可愛い狐をモフれるのは嬉しかった。
いつも、私にぴったりとひっついてくる。
「そういえば、魔族って動物の姿になれるんですか? 犬……じゃなくて、狐の姿になっていましたよね」
「魔族全員が獣化できるわけじゃないよ。森に近いモフィーニアには、獣人系の魔族がたくさん暮らしているんだ。他には魚人系の魔族や鳥人系の魔族なんかもいるよ」
「そうですか……ちょっと、想像がつきませんね」
私はモフモフした動物が大好きなので、獣人系の魔族が多いのは嬉しい。
凶暴な魔獣はノーサンキューだけれど、シリルの銀狐姿はとても可愛くて癒やされた。
フカフカした毛に顔をうずめたい。
でも、いい大人なので、そんなことは言えない。
「エマは動物が好きなの?」
「べ、別に。普通です」
「へぇ、隠さなくていいのに」
少年らしからぬ艶めいた表情で微笑んだシリルは、私の目の前でモフンと銀狐の姿に変化した。ああ、可愛い! なんて強烈な誘惑なの!!
銀の毛に赤い瞳の美しい獣が、尻尾を立てて私にもたれかかってくる。
欲望にはあらがえず、無意識のうちに、私の手は彼の柔らかな毛並みをさわさわと撫でてしまっていた。
「モフィーニアの上位魔族は、滅多に獣姿にならないんだけど……エマが喜ぶなら、僕が時々狐になってあげるね」
銀狐姿のまま、シリルが答える。
「……いいんですか?」
「うん。僕には、こだわりがないから」
優しい子だから、私が寂しくないよう気を遣ってくれたのかもしれない。
なんにせよ、可愛い狐をモフれるのは嬉しかった。