追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
しばらくして、とろりと輝く生キャラメルが完成する。待っている間に琥珀糖も作ってみた。

こちらも、材料は水と寒天と砂糖だけ。

全部を鍋で煮て冷まし、食べやすい大きさに切って乾かせば完成。

琥珀糖は冷やして固めたあとに乾燥させなければならないため、まだ出せない。

作った菓子を皿に盛り付けていると、シリルが戻ってきた。まだ少年だけれど、一応王子なので、彼にも仕事はある。

「ただいま、エマ! できた?」

「今完成したところです」

生キャラメルを包む紙がないので、お皿に並べてピックを用意した。

「わあ、何これ。すごいねえ」

「私のいた世界のお菓子です。シンプルな材料でできるものだけですが……」

さっそく生キャラメルを口に突っ込んだシリルは数秒固まり……

「んんっ、おいしい! 口の中で溶ける!」

本当に気に入ってくれたようだ。

「父上に持っていてもいい?」

「もちろんです。でも、この国にないお菓子を渡して大丈夫でしょうか」

「大丈夫! ああ見えて、甘いものが好きなんだよ。あとこれ、今日のお礼にモフィーニアのキャラメルとクッキーをあげる。調理場で熱心に料理人たちを見ていたから、こっちの食べ物に興味があるのかなと思って」

「ありがとう! 嬉しいです!」
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