追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
ちょうどデザート作りをしていた料理人たちの作業を見ていた私に、気づいてくれたみたいだ。

彼が退室してから、さっそくもらった菓子の試食をする。異世界のお菓子を食べるのが楽しみすぎて、ニヤニヤ笑いが止まらない。

「ふふっ、うふふ。いただきます」

しかし――

「…………何これ……固っ」

食べたキャラメルは石のようにガッチガチ、クッキーはガリガリのパッサパサだった。この国のお菓子の水準は、あまり高くはないようだ。

「うーん、これは、自分で作った方が早いな」
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