私の罪
「良かった、ありがとう!」

そう言って私は笑顔になった。

ーーーー

エレベーターに乗って、4階のボタンを押した後、すぐさまりょうは私を抱きしめた。

「りょう!」

「ずっとこうしたかった・・・」

彼に抱きしめられながら、彼の体温を感じて心地よさと高揚が入り混じり、次第に身体全体に甘い痺れを感じ始めた。

エレベーターが4階に到着し、手を繋ぎながら彼の住む部屋へと歩き始める。
ある扉の前まで来て彼が解錠し、扉が開く。

ふわっと彼の家の匂いがした。

彼は、「ちょっと待ってて!」というと靴を慌てて脱ぎ捨て自分の部屋まですっ飛んで行った。

私は、靴を脱ぎ、玄関框に立つと、後ろを向きしゃがみこんで靴の向きを変えて整えた。

ついでにりょうの脱ぎ散らかした靴も整えた。

間取りは2LDKで玄関から廊下が続き、奥側の扉だけが開けっぱなしとなっていた。

私が恐る恐る開いた扉から侵入すると右側がダイニングとキッチンになっており、左側は可動壁となっており、少しだけ扉が開いていた。

「りょう〜?」

一応声をかけると、左側の部屋の中から「ちょっと待って〜」と声がした。

数秒間待っていると今度は、扉の隙間から顔をひょこっと出して「もう大丈夫だよ!」と言って私の腕を掴んでひっぱった。

なので、ちょっと強引に彼の部屋に入るかたちとなった。

「わぁ、すごーい!」

初めて中学生男子の部屋を見て私は感動した。

「何がすごいの!ちょっと散らかってるし、汚いけど」

「ううん、意外とおしゃれ!」

「え?そうかな?」

「うん!うわぁ!本当に勉強机がある〜」
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