獣人皇帝は男装令嬢を溺愛する ただの従者のはずですが!
「共に旅をしていた時分、お前は満月の夜になると尻尾の毛を逆立てながら、忍ぶように雑魚寝部屋を出て行ったよな。横で寝ていた俺は、お前が体を火照らせ息を荒くし、ギラギラと目を光らせて薄い毛布から這い出ていくのに気づいていたぜ。さて、一体お前はどんな衝動に見舞われて宿屋を飛び出していったのやら。察するに、あれも獣人の本――グッ!」
私が興味津々で耳を傾けていたら、突然ガブリエル様の脇腹にマクシミリアン様の尻尾がベシッとぶつかる。結構な威力で食い込んだそれにガブリエル様は低く呻いてよろめく。
「ガブリエル様!! 大丈夫ですか!?」
「おっと、すまん。尻尾が急に動いてしまってな、許せよ。ヴィヴィアン、あちらにお前の好きなオムレツが売っている。行ってみるか」
私が脇腹を押さえ込むガブリエル様に慌てて駆け寄ろうとしたら、それよりも一瞬早く横から伸びてきたマクシミリアン様にトンッと背中を押されてしまう。
「え? あ、あのっ」
私はあれよあれよと言う間にマクシミリアン様に促され、ほかほかと湯気を立てる出来立てのオムレツを買い与えられた。
私が興味津々で耳を傾けていたら、突然ガブリエル様の脇腹にマクシミリアン様の尻尾がベシッとぶつかる。結構な威力で食い込んだそれにガブリエル様は低く呻いてよろめく。
「ガブリエル様!! 大丈夫ですか!?」
「おっと、すまん。尻尾が急に動いてしまってな、許せよ。ヴィヴィアン、あちらにお前の好きなオムレツが売っている。行ってみるか」
私が脇腹を押さえ込むガブリエル様に慌てて駆け寄ろうとしたら、それよりも一瞬早く横から伸びてきたマクシミリアン様にトンッと背中を押されてしまう。
「え? あ、あのっ」
私はあれよあれよと言う間にマクシミリアン様に促され、ほかほかと湯気を立てる出来立てのオムレツを買い与えられた。