獣人皇帝は男装令嬢を溺愛する ただの従者のはずですが!
満足していただけたみたいでよかった。順調な視察の流れに頬を緩めていたら、腰のあたりにぽふっぽふっとモコフワの感触が落ちる。
ん? 見れば、マクシミリアン様の尻尾が嬉しそうにふりふりと左右に揺れ、勢い余って先っちょが私にぶつかってきている。それなのに当の本人は、真顔でガブリエル様を見つめている。
本人のポーカーフェイスとご機嫌に揺れる尻尾の対比――。
グハッ!! これが俗にいう『ギャップ萌え』というやつか!? たしかに、これは無性に萌える!
新境地を切り開いた私は、しばしマクシミリアン様のギャップに悶えた。
「危ない!!」
自分の世界に浸りきっていたら、マクシミリアン様の鋭い声が宙を裂く。一拍遅れ、周囲の人たちの悲鳴も響き渡った。
顔を上げるのと、大道芸に使っていた木椅子のタワーが私に向かって倒れ込んでくるのは同時だった。
えっ!? 咄嗟のことに驚いて足が竦む。回避行動が取れず、数十もの木椅子が頭上から崩れ落ちてくるのをスローモーションに見る。
「ヴィヴィアン――!!」
ん? 見れば、マクシミリアン様の尻尾が嬉しそうにふりふりと左右に揺れ、勢い余って先っちょが私にぶつかってきている。それなのに当の本人は、真顔でガブリエル様を見つめている。
本人のポーカーフェイスとご機嫌に揺れる尻尾の対比――。
グハッ!! これが俗にいう『ギャップ萌え』というやつか!? たしかに、これは無性に萌える!
新境地を切り開いた私は、しばしマクシミリアン様のギャップに悶えた。
「危ない!!」
自分の世界に浸りきっていたら、マクシミリアン様の鋭い声が宙を裂く。一拍遅れ、周囲の人たちの悲鳴も響き渡った。
顔を上げるのと、大道芸に使っていた木椅子のタワーが私に向かって倒れ込んでくるのは同時だった。
えっ!? 咄嗟のことに驚いて足が竦む。回避行動が取れず、数十もの木椅子が頭上から崩れ落ちてくるのをスローモーションに見る。
「ヴィヴィアン――!!」