獣人皇帝は男装令嬢を溺愛する ただの従者のはずですが!
初めて足を踏み入れた劇場は凝った内装もさることながら、その場に満ちる凛と気高い空気が圧巻だった。吹き抜けの高天井は開放感があり、高窓から注ぎ込む陽光が柔らかに肌を照らすのが心地いい。ロビーから大ホールへと続く階段にはレッドカーペットが敷かれ、壁には金細工の額に入った歴代スターの肖像画が等間隔に掛けられていた。年代順に並んだスターの微笑みがホールへと誘う仕掛けは、観劇に来た者の心をますます高揚させる。なんとも粋な計らいだ。
「ほぉ~、ここの空気はある種独特だな」
ガブリエル様が感嘆の息を漏らす。その横で私も思わず息を呑んだ。
チラリと横目に見るマクシミリアン様も、柔和な表情で劇場を眺めていた。
その横顔は、一見では以前と変わらないようにも見える。しかし、ここに向かう車内で私を見つめる彼の眼差しは心なしか熱っぽかった。
おかげで私は、道中ずっと落ち着かなかった。
「ほぉ~、ここの空気はある種独特だな」
ガブリエル様が感嘆の息を漏らす。その横で私も思わず息を呑んだ。
チラリと横目に見るマクシミリアン様も、柔和な表情で劇場を眺めていた。
その横顔は、一見では以前と変わらないようにも見える。しかし、ここに向かう車内で私を見つめる彼の眼差しは心なしか熱っぽかった。
おかげで私は、道中ずっと落ち着かなかった。