獣人皇帝は男装令嬢を溺愛する ただの従者のはずですが!
「まぁまぁマクシミリアンよ、わけの分かんねぇこと言ってねえで酒を出せや。楽しく飲もうじゃねえか」
 大分出来上がった様子のガブリエル様は、マクシミリアン様の首に腕を回して管を巻く。マクシミリアン様は、嫌そうにガブリエル様を引き剥がしながら私を振り返った。
「……はぁ。ヴィヴィアン、お前は部屋に戻れ。この飲んだくれにお前まで付き合うことはない。……続きは、また改めて話す」
「は、はい。では失礼します」
 ……少し気になるけど仕方ないか。
 こうしてガブリエル様の登場によって話は後日に延期となり、私は若干の消化不良を残したままマクシミリアン様の部屋を後にした。


 翌日、私はマクシミリアン様たちと共に憧れのヴィットティール帝国歌劇団にいた。
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