ずっと気づかなかっただけ。
どうしたら…
横にいるクマさんに視線を向けるとクマさんがため息。
なっ!あなたのせいで見つかってこうなったんですけど!?
「千景、観念したら。」
観念?
と言うことは、他人のフリを諦めろってことだよね?
クマさん!!
さっきまで心の中で文句言ってごめんなさい!
やっぱり味方でしたね!
うんうんとチカくんの方を見て頷く。
けど、チカくんは考え事するようなそぶりをして、
私の頭を優しくぽんぽんと叩く。
わかってくれた?
今まで通りでいい?
ホッと安堵したのも束の間。
「真白、しばらく距離おこうか。朝も帰りも別々。部屋も侵入禁止。暗くなったら太一に送ってもらえ。」
…なんて?
「な、なんて?」
「だから。しばらく、距離置く。俺がいいって言うまで別行動な。」
ぽんぽんと頭を叩いて歩いていく。
え、まっ、
「待って!なんで勝手に決めるの!」
慌ててチカくんの腕を掴む。