ずっと気づかなかっただけ。
「真白、わかって。」

わかってって…

チカくんのせいじゃないし、

私は我慢できるのになんでダメなの?

色々言いたいことはあるのに、

目の前のチカくんはもう決めた顔してて、

こう言う時のチカくんは自分を曲げないのも知ってるから、

何も言えなくて。

「〜っ、チカくんのバカ!アホ!おたんこなす!」

持ってた上履きの入った袋をチカくんに投げつけて、

走って教室にもどる。

なんでダメなの?

チカくんと一緒にいたくて、

同じ高校頑張って勉強してなんとか通ったのに、

意味ないじゃん…

チカくんのバカ!

教室の自分の席で突っ伏してると、

トントンと机の隅が叩かれる。

…顔を上げるとクマさん。

気まずそうにしてる。
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