ずっと気づかなかっただけ。
「…何か…?」

むすっとしたまま答えてしまう。

あぁ、八つ当たり…

「…いや、悪かった。千景がああ言うと思わなくて。」

クマさんの口から出た謝罪に目をパチパチする。

な、なんと。

いつも愛想の悪いクマさんが私に謝って…!?

「お前…また失礼なこと考えてんだろ。顔にぜんぶでてる。」

はっ!

慌てて顔を隠す。

「おせぇよ。うざ。」

あ、今の『うざい』はチカくんと同じだ。

怒ってたり嫌がってるわけではないんだな。

そろりと顔を覗かせる。

「なんで、嘘教えたんですか。嫌がらせですか。」

「…なんでお前に嫌がらせすんの。」

いつも!!

挨拶しても返ってきませんが!?

嫌われてると思って当然でしょう!

「あー、分かった分かった。悪い。」

また顔に出てたのか、

クマさんが先に謝る。
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