ずっと気づかなかっただけ。
チカくんと私の部屋のベランダの仕切りが穴が空いたあの日のこと。
その日は具合が悪くて、
早退して帰って、
お父さんが送り迎えとお水とかだけ置いてくれて、
お仕事に戻らないといけなくて1人で寝込んでいた時。
お兄ちゃんは中学生で部活があって、
ちゃんと安静にして寝てたんだけど、
確かあの時秋ごろで、
お父さんが日中暑いからって開けてくれた窓から夕方冷たい風が入るようになって。
ガンガンする頭で窓を閉めに行ったら、
ふらついちゃって、
床に置いてたテーブルに足を引っ掛けて盛大に転んだんだよね。
打った頭の痛さと体調不良の気持ち悪さで、
動けなくなってたら、
ベランダからものすごい音がして、
『真白!』
ってチカくんが現れたのだ。
あぁ、わたしのヒーローはやっぱりチカくんなんだ!
ってすごい喜んだのと、
チカくんが来てくれた安堵でそのまま寝ちゃった気がする。
そのあとお父さんから話を聞いたのは、
私の部屋の物音を聞いて、
チカくんが防災用のお隣さんとのベランダにある仕切りを突進して穴を開けて、
私の部屋のベランダに入って、
私の倒れてるのを見て、一生懸命ベットまで運んでくれたとのこと。
そのあとお兄ちゃんが言うには、
お兄ちゃんが部活から帰ってくるまでずっと手を繋いで横にいてくれたみたい。
心配そうに穴から帰って行ったって聞いて笑ちゃったなぁ〜