ハロウィンの奇蹟
 きっと幸子さんの最期の――…


 だけど。


「ええっ!!」


 感慨深いラストシーンに似つかわしくない私の声が人気のない道路に響く。

 だって幸子さんと手を重ねたお爺さんが…彼女と同じように姿を滲ませ消え始めたから。

 まるで幸子さんを追うようにお爺さんの姿が透け始め輪郭がぼやけていく。


 見間違い??

 そんな考えが頭を過りお爺さんを注意深く見る。
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