【完結】偽り夫婦の夫婦事情〜偽りの愛でも、幸せになれますか?〜
聖良にムリをさせないためには、やはり安静にしてもらうのが一番なのではないか。そう思った俺は、家政婦を雇おうかと思っていた。
聖良がどう思うのかどうかは分からないけど。俺は聖良のために出来ることをなんでもやりたいと思っている。
「家政婦……ですか?」
聖良はキョトンとした顔で俺を見ていた。
「ああ。聖良はこれからつわりがひどくなってくるだろうし……。それに家のことをやるのも体調によって変わるから、大変だろうしな。……ならいっそのこと、家政婦を雇おう。家政婦を雇うくらいの金はあるし。聖良にあまり負担をかけるのも申し訳ないからな?」
「……で、でも。いいんですか?」
「何。そんなこと言ってる場合ではないだろ?聖良の体を一番に考えると、それが一番いい選択だと俺は思ってるんだが……。どうだ?」
俺のその言葉に、聖良は少しばかり間を置いてからこう言った。「はい。ありがとうございます」と。そして聖良は、優しく笑った。