偽装懐妊 ─なにがあっても、愛してる─

「べつに俺は、お前がショックを受けようと知らないよ。当初の計画通りにやっているだけだ」

「わかった。とりあえずさ、凪紗さんを一度病院に連れていこう。お腹の子の状態だけでも知っておかないと」

「今さらだな。俺との生活はあと三日で終わる。金森に戻せば、あそこの家族がすぐに凪紗を医者に診させるだろ」

「でも、父親はお前だろ? お前がやるべきだ」

珍しく食い下がらない本村についに苛立ちがピークに達し、俺は喧嘩腰に「ああ?」と眉をひそめる。

本村、お前までそんなことを言うのか。

俺は凪紗のことを大事になど思っていない。彼女のことはこれから捨てるんだ。ここから出たら、もう二度と会うこともないんだよ。
だからこれ以上誰も、俺を惑わすようなことを言わないでくれ。
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