偽装懐妊 ─なにがあっても、愛してる─
どうしてそんな結論になるのか、頭の回転が悪い私には理解できなかった。とにかく冬哉さんに交際をあきらめる選択肢があることが恐ろしくて、シーツに貼り付く私の体は冷たくなっていく。
わかった、深く考えては、ダメなんだ。怖いとか覚悟とか、そんなのは今この緊張や不安から逃れるための言い訳を探して、冬哉さんの優しさに甘えようとしているだけだ。
今回は、それを許さないと言われている。試されている。私の気持ちが本当なのか。
「いい。いいですっ……。冬哉さんと赤ちゃん作って、結婚を認めてもらいたいですっ……」
前向きな言葉のはずが、私は涙が止まらなかった。鼻にかかり、涙声になる。
こんなに泣いているけれど、この気持ちに嘘はない。いずれ私が選ぶ道だ。冬哉さんをあきらめるなんて、できっこないんだから。