偽装懐妊 ─なにがあっても、愛してる─
彼に身を任せるというより、もうほとんど身体を明け渡したこの状態に、意識が朦朧とする。
戸惑いと緊張の涙とは別に、喜びの涙もあふれていた。
私は、やっと冬哉さんのものになれる。
彼はこういうときいつもより強引なんだということも、今日初めて知った。
「そんなに泣かれると、俺が襲ってる気分になるな」
精一杯、首を横に振る。口に指を入れられたまま、合意で間違いないと意思表示をした。
私にとって夢のような初体験だ。うれしくてたまらない。崖から突き落とされそうなギリギリを攻められているこの感覚は、とても素敵で、胸がいっぱいになる。
夢と現実の狭間のような臨場感が押し寄せ呼吸困難になりそうになっていたところで、口から彼の指が抜かれ、太ももを抱えて腰を持ち上げられた。
「じゃあこのまま、ちょっとがんばってもらうから。力を抜いて、俺のことよく見てて」
「えっ、えっ……? ひゃぁっ……!」
──ここから先の出来事は、まるでジェットコースターに乗っているかのように過ぎ、はっきりとは覚えていない。
私は必死でもがきながら、冬哉さんに応え続けていた。