政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
 本当の夫婦らしく、ひとつのベッドに眠っていなくてよかった。もしそうしていたら、どうしていいかわからなくなっていただろうから。

 真白が最近忙しくしている理由は知っていた。チームのメンバーと彼女の負担を減らすためにさりげなく仕事を分担するなど、陰ながらサポートしていたつもりだ。

 会社では前向きにはつらつと仕事に取り組んでいた真白の、眠っている俺にしか言えない本心。たとえ起きているときに聞かせてくれなかったとしても、少しだけうれしかった。

 それ以上に俺を動揺させたのは、もちろん真白の方から触れてきた件だ。

 いつもちょっかいをかけるのは俺の方で、真白からは仕事以外で近付いてこない。

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