政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
「記念日はもっと豪華な場所なんだろうなって期待しておく」
「そうきたか」
料理が運ばれてくる間、秋瀬くんとは仕事の話をした。好きなだけデザインについて語っても、ちゃんと付き合ってくれるのがありがたい。私の知らないものにも詳しいおかげで、また新しい知識が身に付いた。
料理が運ばれてからは、ふたりとも「おいしい」しか言えなくなった。この気持ちをイラストにしろと言われたら、お互いにもっとまともな感想を伝えられたかもしれない。
そんなふうに過ごして、ふと気付く。
いつも秋瀬くんとはこんなやり取りをしているけれど、秋瀬くんから私について突っ込んでくることも、私から秋瀬くんについて質問することもない、と。
「そういえば、秋瀬くんってイリスに来る前はなにをしてたの?」
「そうきたか」
料理が運ばれてくる間、秋瀬くんとは仕事の話をした。好きなだけデザインについて語っても、ちゃんと付き合ってくれるのがありがたい。私の知らないものにも詳しいおかげで、また新しい知識が身に付いた。
料理が運ばれてからは、ふたりとも「おいしい」しか言えなくなった。この気持ちをイラストにしろと言われたら、お互いにもっとまともな感想を伝えられたかもしれない。
そんなふうに過ごして、ふと気付く。
いつも秋瀬くんとはこんなやり取りをしているけれど、秋瀬くんから私について突っ込んでくることも、私から秋瀬くんについて質問することもない、と。
「そういえば、秋瀬くんってイリスに来る前はなにをしてたの?」