政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
 そんな触れ方をされたら、私だって求めてしまう。

「いいよ。秋瀬くんになら、いい」

 微かに息を呑む気配がして、ベッドがぎしりと音を立てた。

 秋瀬くんが私に覆いかぶさり、手を絡めたままキスをする。

 とても久し振りのキスだった。以前までは混乱し、動揺していたのに、今は空いた手を秋瀬くんの背中に回す。秋瀬くんの肩がびくりと跳ねたかと思うと、至近距離でくぐもった笑い声が聞こえた。

「やめろよ、急に。どうしたんだ?」

「秋瀬くんを、好きだなあって」

「だからやめろって」

 こんなに余裕のない声を聞いたのは初めてで、押さえ込まれた手に力が入った。

 唇と唇が重なっては離れ、差し入れられた舌がくすぐるように絡み合う。ほんのりお酒の香りがして、ずくんとお腹の奥が疼いた。

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