政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
 答えた直後に噛まれた場所を舐められる。思わず縮こまろうとした私の足を、秋瀬くんがやんわりと掴んだ。

「ちょっとやばいかも。理性吹っ飛んでる」

 茶化したように言うくせに、目にも表情にも余裕がなくて、無理をしているのがわかる。

「真白は俺のこと、好き?」

 耳に秋瀬くんの吐息がかすめ、ぞくりとする。私の足の間に身体を割り込ませると、秋瀬くんは耳の縁を軽く甘噛みした。

「もう一回聞かせろよ。好きって」

 服をまくられ、恥ずかしさに目を閉じる。

「なんで自分は言わないくせに、言わせようとするの」

 こんなものは私の強がりだ。秋瀬くんはしつこいぐらいに私に気持ちを伝えていた。どこまでが本当だったのかはともかくとして、まったくなんの想いもなく言えるほど、器用な人ではないと思う。

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