政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
ドアを入ってすぐの位置に立ち尽くしていた秋瀬くんも、私を見て目を丸くした。
「しろちゃん、なんで――」
「秋瀬くんはLa seule fleurのスパイじゃありません」
今、秋瀬くんを見たら泣いてしまいそうだったから、敢えて視線を向けずに重役たちへ言い放つ。
彼らは私がまだ小学生の頃から、父と一緒に見守ってきてくれたおじさんたちだった。すぐに納得してもらえるはずはないけれど、少しは聞く耳を持ってくれるに違いない。
それなのに、特によくしてくれていた紘一おじさんが厳しい顔で首を横に振る。
「真白ちゃん。その男はスパイどころか、La seule fleurの社長子息なんだよ」
ふ、とその場の音が耳に入らなくなる。
秋瀬くんが、La seule fleurの社長子息?
「しろちゃん、なんで――」
「秋瀬くんはLa seule fleurのスパイじゃありません」
今、秋瀬くんを見たら泣いてしまいそうだったから、敢えて視線を向けずに重役たちへ言い放つ。
彼らは私がまだ小学生の頃から、父と一緒に見守ってきてくれたおじさんたちだった。すぐに納得してもらえるはずはないけれど、少しは聞く耳を持ってくれるに違いない。
それなのに、特によくしてくれていた紘一おじさんが厳しい顔で首を横に振る。
「真白ちゃん。その男はスパイどころか、La seule fleurの社長子息なんだよ」
ふ、とその場の音が耳に入らなくなる。
秋瀬くんが、La seule fleurの社長子息?