政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
 それどころか、秋瀬くんは私の腰を抱き締めるように腕を回してきた。さすがにここまではみんなの前でもされたことがなくて、あわあわと慌ててしまう。

「秋瀬くんっ」

 こんな大胆な行動をすれば、当然そこにいた全員の目に入る。

 寄りかかられるというよりも、のしかかられ始めた私を見て、葉鳥チームはにやにやし始めた。

「秋瀬って酔うとそんな感じになるんだ? お酒、強いと思ってたのに」

「もしかして家ではいつもそうやって甘えてる?」

「秋瀬、ほんとに和泉ちゃんが好きなんだなー」

 さっきまでは上司への文句や、無茶なクライアントへの愚痴を話していたのに、一瞬で私たちの話になる。

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