政略結婚のはずが、極上旦那様に溺愛されています
「もう俺の奥さんなんだって自覚した方がいいよ」

 ひどく心臓がドキドキしていて、顔も火がついているのかと錯覚するほど熱い。

 これはお酒を飲みすぎたせいだろうか、それとも小走りで帰ってきたせいだろうか。

「秋瀬くん、なんで……」

「お酒飲みすぎ」

「っ、あう」

 また起き上がろうとすると、額をつつかれた。たったそれだけでひっくり返ってしまい、すっかり酔いが回っているのを自覚する。

 頭をシーツに沈めておくと心地よい。このまま寝てしまいそうだ。誘惑に従えないのは、秋瀬くんの行動に混乱しているせい。

「しろちゃん、もう寝るだろ。服は? 脱がせた方がいい?」

「やらしいことする気でしょ」

「しないよ。酔ってる相手に」

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