今宵、狼神様と契約夫婦になりまして(WEB版)
道路側の壁が全面ガラス張りになっており、その合間の上下に欄間のような装飾が施されている。空いているガラス越しにウッドテイストな店内の内装が見えた。
こんなわかりにくい場所にありながらも意外と人気があるようで、店内は半分以上が埋まっていた。
「あのお店のプリンが美味しいんだよ」
「そうなの? じゃあ、せっかく来たし、食べて帰ろうか」
プリンは好きだ。店の雰囲気的に和カフェに見えるから、プリンも和三盆などの和テイストプリンだろうか。
悠翔の手を引いて歩き出した陽茉莉はその直後、つと足を止めた。カフェの店内、ガラス越しに見える席に見覚えがある人の姿が見えたのだ。
(係長?)
そして、その正面には若い女性が座っていた。色白の美女で、切れ長の目と高い鼻梁、形のよい唇が美しい黄金比で配置されている。長いストレートの髪の毛は、後ろでひとつに結ばれていた。
こんなわかりにくい場所にありながらも意外と人気があるようで、店内は半分以上が埋まっていた。
「あのお店のプリンが美味しいんだよ」
「そうなの? じゃあ、せっかく来たし、食べて帰ろうか」
プリンは好きだ。店の雰囲気的に和カフェに見えるから、プリンも和三盆などの和テイストプリンだろうか。
悠翔の手を引いて歩き出した陽茉莉はその直後、つと足を止めた。カフェの店内、ガラス越しに見える席に見覚えがある人の姿が見えたのだ。
(係長?)
そして、その正面には若い女性が座っていた。色白の美女で、切れ長の目と高い鼻梁、形のよい唇が美しい黄金比で配置されている。長いストレートの髪の毛は、後ろでひとつに結ばれていた。