今宵、狼神様と契約夫婦になりまして(WEB版)
「今さっき見たら浴室が結構広かったから、バラのバブルバスとかどうでしょう? あれなら浴槽を傷めないし」
「確かにいいな。特別な非日常感が味わえる」
「ですよね!」
陽茉莉は自分のアイデアを褒められ、パッと表情を明るくする。
部屋を見ながら、次々とアイデアが湧いてきた。
正直なところ、今日の今日まで陽茉莉は自分自身でカノンリゾート東京に泊まることまでする必要あるのだろうかと疑問に思っていた。けれど、実際に泊まってみるとこれまでより遥かに具体的に提案イメージが湧いてくる。
「エステも一番ベーシックなヒーリングコースを予約したから、順番に行こう。予約が四時と五時。後で、気付いたこと共有な」
「はい、わかりました!」
陽茉莉はこくこくと頷く。