今宵、狼神様と契約夫婦になりまして(WEB版)

「結構、色々と気付きがあるものですね」
「そうだな。提案のプレゼンするのはひとりだけど、俺達の仕事は基本、チーム戦だ。今いない他のメンバーも、商品選定やデータ収集なんかで協力してくれてるから、いい結果を残したいな」

 相澤はにこりと微笑むと、腕時計を確認した。

「まだ時間があるから、部屋の外をぶらりとする? 悠翔、さっきの庭園行くか?」
「行くー!」

 広いベッドの上でゴロゴロ回転しながら遊んでいた悠翔が、満面の笑みを浮かべて元気に手を上げた。


 ◇ ◇ ◇


 陽茉莉達は結局、チェックイン後のひとときをホテルの敷地内で過ごした。〝極上のリゾート〟を謳うなら、きっとリニューアル後の宿泊客もそうする気がしたのだ。
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