青い春を纏う
.


ドリンクバーの前に到着し、何を入れようか迷っていた時。


「小野さん?」


後ろから名前を呼ばれた。この声は___


「加賀くん!どうしたの?あ、ドリンク入れにきた?」


どうぞどうぞ、とジェスチャーを取ると、加賀くんは首を横に振った。


「小野さんに着いてきた」

「はっ、え?」

「小野さん全然歌ってなかったし、体調悪そうだったから。大丈夫?」


え...?

まさか、気づいている人がいたなんて。家族でも誰一人気づいたことないのに。驚いて固まってしまった。


「ぜ、全然大丈夫だよ!ただ、歌が下手で歌わないだけだから。気にかけてくれてありがとう。加賀くんは皆のところに戻っ、」


頭がクラッとして、加賀くんの方によろけてしまった。
その瞬間、彼は私を抱きとめてくれた。


「...ほら、やっぱ体調悪いんじゃん」

「ごめん、今のはたまたまだから、」

「.........」


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