青い春を纏う
.


一瞬、シーン とした教室。しかし


「な、なーんだ、それならそうと早く言ってよ!」

「そうだよ、勘違いしちゃったじゃん」


皆笑顔に戻り、加賀くんの一言で教室はさっきまでの明るい雰囲気を取り戻した。


「皆、嘘ついてごめん!小野さんも、ごめんね」

「う、ううん」


......加賀くんは嘘をついた。嘘をついた、という嘘を。本当は私のせいなのに。

予鈴が鳴り、皆が自分の席に着いたところで、私は彼に声をかけた。


「加賀くん、ごめんね」

「ん?何が?」

「あの......嘘つかせちゃって」

「あぁ。小野さんは悪くないよ、俺が勝手にしたことだから。それより、昨日はあの後大丈夫だった?今はもう体調悪くない?」

「あ、うん!もう全然平気」

「そっか、それなら良かった」


そう言ってニコッと笑う君。

加賀くんはさっき、誰も傷つけないための嘘を吐いた。ああ言えば丸く収まると咄嗟に判断したのだろう。私やクラスの皆のために自分を悪者にできるなんて、なんて優しい人なんだと私は胸がいっぱいになった。


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