運命の一夜を越えて
約束の時間よりも早く家の前に向かうと、すでにそこには見覚えのある黒のセダンが停まっていた。ちらりと自分自身の格好を見て、乱れていないか確認をする。

もう何度も鏡の前で確認をしているのに・・・


「おはよう」
私の姿を見つけて、車から降りた渉が私の方へと近づいてくる。
「おはよう」
会うのは年末の体調を崩した日以来だ。

そりゃー緊張する。

「かわいい」
「気持ち悪い」
素直に喜べばいいのに、こんな時に出る言葉はかわいくないのが私。
「照れ隠し」
図星な言葉を言ってから渉は笑って助手席のドアを開けてくれた。
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