運命の一夜を越えて
「幸せになりなさい」
「・・・うん」
お互いに少し震える声でそう言いあってから、私たちはお互いに泣いていることが気づかれないように瞳を閉じた。


私はやがて隣から母の寝息が聞こえてきても眠れずにいた。


”幸せになってね”・・・


私だって幸せになりたい。

その幸せはきっと渉の隣にいることだってわかってる。


でも・・・

私だけが幸せになって、愛する人の幸せを奪うのは・・・

それは…望めない・・・
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