運命の一夜を越えて
『笑うなよ。必死なんだって、こっちは。』
「・・・」
『そこで笑いをこらえんなよ。恥ずかしいだろ、余計に。』
「んくっ・・・くっ・・・」
『こらえきれてないだろ、それ。それはそれで恥ずかしいわ。』
「どっちよ・・・」
思わず突っ込みを入れる私。

『だな』

たった一言なのに・・・。

その声があまりに優しくて・・・


全身に響く。

温かなぬくもりと一緒に。
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