運命の一夜を越えて
脱いだコートを膝にかけて座ると、私の前にメニューが差し出された。

「何食べる?お腹すいてる?」
「・・・すいてます」
「そっか。じゃあ、適当に俺はじめは頼むから、ゆっくりメニュー見て食べたいものあとから頼む?」
「・・・はい」
こういう流れを作るのが上手な人だ。

瀬川渉は手をあげて店員を呼ぶと注文を慣れた様子でしていく。

「飲み物、何にする?」
「・・・ウーロン茶で」
「・・・ウーロン茶?」
「はい」
男の人と二人きりの時にお酒を飲むのは何となく、何かを許しているような気がして気がひける。

お酒は大好きだ。
でも、今日はやめておこう・・・。
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