最後の悪夢

弱った鬼はロープを持っていた。
ちょうど俺を“絞め殺す”のに適しているようなロープ。


俺は電気ポットを手に持つと、大きく振り上げる。




――――ゴッ!!!



鬼は俺に頭を殴られると、簡単に倒れた。俺は鬼をシャワールームまで引きずって運んだ。自分より体が大きいから大変だった。


ぐったりした様子にもう死んでいるんじゃないかとは思いながらも、浴槽にそれを入れると、水を出すために蛇口を捻った。


ダバダバと出てくる水に浸かる白いスーツ。ひらひらと水中で揺れて、白い金魚が泳いでいるみたいだった。


暗いシャワールーム。

テレビの部屋にあった延長コードを取ってくると、洗面台の前にあるドライヤーに差して、それをまたコンセントに刺す。


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