最後の悪夢

ドサドサ、と階段から転げ落ちる音がした。金属バットも階段から落ちたのだろう。

踊り場の壁に当たって小さなゴングのような音が響いた。

息を切らしながら静かに目を開く。凛上が呟いた。


「死んだ?」

「……分からないけど、動かないし」


シオンが階段の下、おそらく階段から落ちた鬼の転がっている踊り場を見ながら答えた。


イツキがさっき電話で言っていたことを思い出す。


『お前らの名前とあとなんか叫んでたな。棄権? とか、公平じゃないとか』


今冷静になればわかる。
ゲームを決定したのに逃げたからペナルティだったんだ。

< 288 / 456 >

この作品をシェア

pagetop