最後の悪夢
そう。
そういうのがいいよね。
私はなんでもできるって、凄いこと。
誰かの中での私のイメージもちゃんと作れているわけだ。
なんでもできる、それが私。
「そうかな」
自信はあるよ、確かに。
「そうだよ。みんなみさきちゃんのこと、憧れているよ。文武両道で、可愛いしね」
よく言われるけど、やっぱり照れてしまうな。
「ありがとう」
私がお礼を言うと、女の子は照れたように笑った。
名前は知っていたけど、勝手にちゃん付けで呼んでいいのかな。
悩んでいる間にいつの間にか委員会の仕事は終わり、なにもないまま、私達は別れることとなった。