最後の悪夢






───



合宿開始の前日。

私を含めた計46人の参加希望者が集まっていた。

体育館での説明。授業を一つ分使い、ステージのスクリーンに映して行われる大がかりなもの。


自由な場所に座って説明を聞いていいとのことだった。私は壁側に一人でちょこんと座って話を聞く。


マイクテストをした後、学年主任の先生から説明があった。



「今ここに集まっている皆さんは、合宿参加を希望したということですが、あなたたちはまだキャンセルができます。その過酷さは計り知れないものだと、私は本当に思っています。学校が決めた、と言われていますが、これは国が決めたものです」
< 32 / 456 >

この作品をシェア

pagetop