最後の悪夢



国。

生徒全員が息を呑むのが分かった。



「国がある十数校の特定の中学にのみ課すカリキュラムです。

これからの社会のため、よりより人材を育成するにあたって必要な要素を兼ね備えた生徒を育成するための授業。

まだあまり知られていないので、ここで話すことは必ず他言してはいけませんよ。

今ならキャンセルは可能です。
どうでしょう? キャンセルしたい方は今この場で挙手してくださいね」


マイクのエコーのかかった先生の声が、大きく体育館に響き渡る。

二人が、手を挙げた。
正直、私も緊張していた。

国語、数学、理科なんて関係ないのかもしれない。
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