最後の悪夢

「そんなに信用ないのか、俺」



凛上は苦笑した。


自分自身に幻滅して、ショックを受けていた。そういうことが言いたいんじゃない。私が悪かったんだって。私が勝手に変な妄想をして、地雷を踏むようなことをして。それが凛上にも被害を及ぼすことになった、って。

でも凛上は、そんなこと言っても私のことをかばってくれるから。
私は悪くないって言ってくれそうだから。......ああ、もう、わかんない。



「どうしたら信用してもらえるんだろ」

「信用は時間をかけて築くものでしょう?」

「うん」


二人で悩んだ末に、凛上が結論を出した。
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