最後の悪夢

「合宿終わったら俺に告白してよ」


凛上の目はいつになく真剣だった。



「絶対断らないから。それで付き合おう? そっからでいいよ。信じてもらえるように頑張るからさ、俺」


待っててくれるというのか。凛上、私のことを考えてくれているんだ。
説得しようとするようなはっきりとした口調。でも、私はやはり彼のことを傷つけてしまったのだと思う。


「今すぐ信じてなんて無理だろう? それに俺も............信じてないとかそういうこと言われると自分に自信がなくなってくる」

「うん......ごめん」


今はまだいいんだ。これから先があるから。
合宿が終われば私達は付き合うから。今だって好きだよ。好きだけど自信がないだけ。

凛上なら私のこと置いていかない。私も凛上のこと裏切りたくはない。
だから、大丈夫だよ、きっと。
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