闇の中の光を自分で。
きっと私はコイツに恋というものをしているんだ。

……可愛いとか言って、期待させて欲しくない。

だけど、いまの言葉に私の心はズタズタになっていた。

グッと涙を堪え、ギュッと雛の袖を握った。

「ふっ、僕がいないとダメなくせに」

優しく微笑む雛に、頬が濡れた。

「ちょ!?な、なんか最低な事しました!?」

強くギュッと雛に抱きついた。

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