星空とミルクティー



「日が落ちるとやっぱり寒いな。ほら、息白い」



 手を繋いで歩きながら、はぁっと息を吐く。
放射冷却のせいなのか、今日は一段と空気が澄んで冷えていた。

 白く立ち上る煙を見て、「あぁ」と真雪が思い出したように呟いた。



「なんか、警察が来たときのこと思い出す」

「警察?」

「そう。俺が保護された日。今日みたいにすごい寒くて、星がいっぱいで月も丸くて」



「ほら」と言う真雪の視線を辿ると、小さいけどきれいな丸い形をした月が浮かんでいた。

 前に、星空を見るのが癖だと言っていたのを思い出した。
あのときも確か、満月だった。

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