自分の恋より、他人の恋



セットされた髪を崩さないように撫でて、また前と同じように彼の名前を呼んでみた。



けど、やっぱり異性を名前で呼ぶのは恥ずかしい。


名前で呼ぶのは慣れないし、またドキドキしてる。




「…なんかの病気かな」




病院に行ってみるべきか、行くほどのものでもないのか…。


多分、お姉ちゃんなら何か知ってるような気がする。



帰ったらお姉ちゃんに相談してみてから病院には行こう。


その日の夜、私は胸のあたりのチクチクやドキドキ、ギュッとされるものがなんなのか知るために姉の部屋の扉を開いた。




「私に相談?」


「そう、相談」




私がお姉ちゃんに何かを相談するのなんて滅多になくてレアなことだから、お姉ちゃんはそれが嬉しくて目をこれでもかというほど輝かせている。



…すごく眩しい。




「何々?恋の相談?ねぇ恋なの?」


「恋…じゃなくて」




と言うよりも、もっと重大でもしかしたら重い話になる可能性がある。




「私、病気かもしれない」


「はい?」



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